平成の怪物「小泉純一郎首相」の後を継ぐ者


化け物じみた小泉純一郎首相ももう引退。
半年後にはほぼ間違いなく安倍晋三総理誕生だろう。

しかし、小泉首相は凄かった。
ものすごい手腕だった。

政治家にしては珍しいほどの顔の良さ・イケ面、
芝居じみたセリフ回しのワンフレーズポリティクス
(一言・一文節で政策を語ること)。

彼ほど国民の民度を正確に測れていた首相は居なかった。
彼ほど『数さえあれば質は問わない』という
民主主義の欠点をうまくついた政治家はいなかった。

彼はついぞ最後まで国民の期待に応えることを演じきった。
発足6年目にして未だ内閣支持率は50%を維持している。
驚愕としか言いようがない。

期待を裏切らないためには底を見せなければいい。
虚の中に真実を織り交ぜ、虚構に真実味を持たせる。
到底実現不可能な派手な戦略の中で一定の成果を上げる。
するとまだやってくれるような期待が残り続ける。

「自民党をぶっこわす」
「聖域なき構造改革」
「骨太の方針」

これらは、
・(自身が所属していた)森派以外の派閥の弱体化、
・郵政民営化、
・(公団代表者がそのまま天下った)道路公団の民営化、
あたりで落ち着いた。

だが、それを批判する知識人は居ても一般庶民はまずいない。


国民の人気も非常にうまく利用した。
小泉期待票をそのまま「内閣支持率」に反映させ、
更に「国民からの政策信任」に転換することに成功する。
こうなればもう誰も批判できない。
靖国参拝だろうが年金未納誤魔化だろうが公約破棄失言だろうが何もかも、
小泉のすることは全て国民の信任を経ている
という論理が成り立ってしまう。

彼はひとつの常勝方程式をつくったと言っても過言ではない。
今後は彼の手法がお手本となっていくだろう。

「国民の民度」
これをどこまで正確に読んで、選挙や政策に利用するか。
これが今後のキーポイントになる。

これを読み違えたのが、前衆院選における岡田元民主党代表。
丁寧に国民に政策を説けば必ず振り向いてくれると思ってしまった。
はっきり言って、彼は民度を高く設定しすぎた。
庶民の大半は付いてこれていないことに気付いていない。
小泉劇場真っ只中のあの風潮の中で勝ちを拾いたかったら、
民主党は「刺客vs小泉」が鳴りを潜めるくらいの話題性が必要だった。
極端な話、全小選挙区、全比例ブロックに著名な芸能人を立てた方が、
今より遥かに議席は多かっただろう。

民度の低さを甘く見すぎている。
明らかに矛盾した行動をする有権者層・・・
例えば、小泉外交政策に賛成はするが首相の靖国参拝には反対する。
このような有権者があまりに多いことをもっとよく考える必要があった。

国民の大半は、基本的に政治のことなんてどうでもいい。
日々の暮らしと自分の幸せのことで精一杯で、
抽象的な社会全体論には何の興味もない。
政治とは他人の幸せを考慮するというものだ。
それは庶民感覚にまったく合っていないのだ。

また、政治への不参加に苦言を呈する者であっても、
政治に関心がある自分をアピールすることにより、
それを無知な者への優越感に利用している者も多い。

近年の選挙は想像を絶するほど単純である。
これは平和ボケが長すぎたせいなのかもしれない。
「好きな小泉さんが抵抗勢力に押されているから味方しないと。」
こんな程度で票は圧倒的に集中する。
大半は外交や税制などを考慮して票を入れている訳ではない。
あの郵政解散のときですら、
「郵政民営化」の具体的内容を答えられる有権者が何%居たか。

そんな小泉方程式を継承していくのが、
安倍晋三次期総理なのだが、
残念ながら短命に終わりそうな感は否めない。

小泉首相の怖さを継ぐには少し人間力が弱い。
彼では国民に一芝居打つ事も難しいかもしれない。
これでは国民を誘導することはできない。
真面目に政策したとこで1年も経たない間に飽きられる。
おそらくは適度に韓国・中国・北朝鮮に強行な姿勢を見せて、
なんとか人気を維持するよう努めるだろうことは予想されるが、
いかんせん肝心のTV写りやマスコミ操作がまだまだ。
小泉首相には遠く及ばない。

これでは国民の人気が集まらない。
国民の人気が集まらないと支持率は低迷するし選挙に勝てない。
すると党内の求心力もなくなる。
体勢を維持できないまま空中分解する可能性も高い。

彼がまず第一に行わなければいけないことは
小泉首相から大衆操作の技術を学ぶことかもしれない。


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この記事へのコメント

M
2007年11月22日 01:19
今になって読めば怖いほど予想当たってますね
的確な分析力には脱帽します。
また更新を再開していただければなと思います。

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